【第20回 RIDCマンスリー研究セミナ―】漢代画像石の画題と意義 発表者: 岩﨑 志保
岡山大学文明動態学研究所 岡山大学文明動態学研究所
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 Published On Feb 14, 2023

2023年2月15日(水) 12:00-13:00にオンラインで開催されたマンスリー研究セミナーです。

【発表者】岩﨑 志保 岡山大学文明動態学研究所 准教授 

【概要】
古代中国で平板な石材にさまざまな画像・文様を彫り、主として墓の装飾に使用されたものを「画像石」と呼ぶ。こうした画像石を装飾に用いる漢代の墓「画像石墓」には当時の死生観が反映される。複数の墓室をしつらえ、豪華な品を副葬した墓を造営するといった「厚葬」の風習が認められる。
 画像石墓は前漢後期~後漢末(紀元前1世紀~紀元後3世紀初め)に流行する。分布には地域的まとまりがあり、地域ごとに彫刻技法や画題内容に特徴を持つ。画題は、墓主の生前の身分や生活のほか、神仙・神話・歴史故事など多岐にわたり、当時の生活文化を伝える絵画資料である。本来は墓の構築材であり、それを踏まえることで歴史資料として意義付けられる。
 画像石は美術品として注目され、日本にも多数持ち込まれている。日本にある資料を紹介し、その来歴を考える。

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当研究所では本年度も原則として毎月1回、オンラインでのマンスリー研究セミナーを行って参ります。

お知らせ・申し込み方法は下記をご覧ください。

文明動態学研究所(RIDC)ウェブサイト https://ridc.okayama-u.ac.jp/
facebookページ   / ridcokayama  
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