哲学対話 PARA SHIF 「自由」:國分功一郎
生活工房(公益財団法人せたがや文化財団) 生活工房(公益財団法人せたがや文化財団)
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 Published On May 8, 2019

<レクチャー>
00:00 0. イントロダクション
04:11 1. 自由とは意志の自由のことではない──アーレント
13:23 2. 自由とは意志の自由のことではない──スピノザ
24:06 レクチャーまとめ
<哲学対話>
24:58 ペア対話
25:28 虐待(犯罪)における「自由/意志」をどう考えるか?
26:54 虐待の連鎖──受動性の連鎖
30:20 何の因果もない「行為」って何? 本当には「自由」はないのでは?
31:45 本性自体を拡大したい、 壊したいという本性もある?
34:21 制約を超える──想像力
35:07 生物学的限界を越えたい、 社会的制約から逃れたい
36:42 「自由」とはそもそも何か? あるのか?
38:56 「自由」という難問
39:39 自由遊び /「自由」は一人では経験できない?
41:49 自由=自分の欲望を追求できること?
43:57 まとめ
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【テーマ】自由
【開催日】2019年2月9日(土)19:30~21:30
【会場】Snow Shoveling BOOKS & GALLERY
【出演】國分功一郎(哲学者)、パラシフ[自由]参加者の皆さん
【撮影・構成・編集】三行英登
【主催】公益財団法人せたがや文化財団 生活工房
【後援】世田谷区、世田谷区教育委員会

【公式サイト】 https://www.setagaya-ldc.net/program/...

【引用/参照文献】
  1. G・ドゥルーズ『意味の論理学』(河出文庫 下巻 2007年)
  2. H・アーレント『過去と未来の間』(齋藤純一訳 みすず書房 1994年)
  3. スピノザ『エチカ』(畠中尚志訳 岩波書店 2000年)

【参考テキスト】
  1. NHKテキスト スピノザ『エチカ』(2018年12月 「100分 de 名著」)
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~世界の捉え方はいつだって更新していける ~

「哲学対話 PARA SHIF パラシフ」

PARADIGM SHIFT(パラダイム・シフト)、それは当たり前と思っている考え方がガラリと劇的に変わる体験のこと。

本企画は、哲学者との対話から、日々の生活にPARA SHIF(パラシフ)を起こすことを目指す、大人のための哲学ゼミナールです。
古くから哲学者たちは、社会の問題や構造を見つめ、人々の“当り前”を塗り替える新たな概念(ものの見方)を提示してきました。

概念を学ぶことは、日常の中に新たな視野を獲得することであり〈既知〉を〈喜知〉へと変えてゆく力を身に着けることでもあります。
PARA SHIFで自分の世界観をアップデートし、あなたの中に“日常事変”を起こしてみませんか。
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[自由]
自由であるとはどういうことでしょう? 自分の思い通りに振る舞うことができた時、人は「自由である」と感じます。けれども、「自分の思い通り」と思っていることも、実は何かに決定されているかもしれません。原因のない出来事は存在しないからです。ならば自由は人間の勘違いなのでしょうか? 哲学者たちの「自由」の概念を学びながら、この難問に挑みます。

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<PARA SHIF(パラシフ)に寄せて>
大昔、古代ギリシアの哲学者は「哲学の始まりは驚きだ!」と言いました。
驚くというのは、自分が目撃したものを「当たり前」と思って片付けることができない時に現れる心の状態です。哲学の始まりが驚きならば、哲学者とは驚くことの専門家なのだ、とも言えるかもしれません。でも、誰にでも驚くことがあるのではないでしょうか? そう、誰でも驚きます。ということは誰でも哲学の始まりには触れることができるのです。

哲学者と呼ばれてきた人たちに何か違いがあるとしたら、それは彼らが驚きをずっと維持して、「うーん」と悩み続けたことです。実に長い間驚きを維持することで、哲学者たちは様々な概念を生み出してきました。哲学者は概念を生み、そして概念によってその驚きがもたらした問題に答えようとするのです。
すると概念には、「当たり前」と言って片付けられてしまうものを、当たり前でなくする力があることになります。
それは驚きを何らかの形にしたものなのですから。

このゼミナールは講師の案内のもと、そんな概念の生き生きとした姿に触れながら、
日常の様々な問題について考える手がかりを得るための場です。

國分功一郎


#國分功一郎
#暇と退屈の倫理学
#東京大学

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