野村舞アナウンサー
「高知西高校64期生、卒業おめでとう。まもなく高知西高校最後の卒業式がはじまります。私もおよそ30年前にここを卒業しました。感慨深いです」

コロナ禍で縮小が続いていた高知西高校の卒業式。4年ぶりに来賓が入り保護者はもちろん、同じ校舎で学んだ高知国際高校1年2年も参加し、出席者1400人という大規模な式典が復活しました。

吹奏楽部の生演奏の中、マスク以外はほぼ通常通りの卒業式となりました。

2つの制服と校名が同居した不思議な2年間。あえて『在校生』と名乗った国際の生徒からの贈る言葉は、南と西をつなぐ力強いものでした。

高知国際高校2年代表　田村夏凜さん
「私たち在校生は約束します。高知西高校の「HARD　SPIRIT　貫徹精神」高知南高校の「進取」2つの校訓に深く受け継いで進んでいくこと何事に対しても臆さず自ら進んでチャレンジし最後まで強い意志を持ってやり遂げるというこのバトンを高知国際高校の更なる発展に確実につないでいきます」

これに対し西高最後の卒業生はー

生徒会長・森田敦也さん
「母校の名前がなくなってしまうことはもちろん悲しいです。しかし私たちはそれ以上に国際高校がこれから多くの方に愛される学校になることを願っています。生徒自身はもちろん地域の方々や西高校・南高校の卒業生の皆さんにも愛される学校を作ってください。そしていつか私たちがここに足を踏み入れた時には母校のぬくもりを感じられるような温かい学校にしてください」

昭和32年・1957年から紡いできた伝統を後輩たちにバトンタッチし最後の西高生は学び舎を後にしました。