隣家の幼なじみが嫁に行くと決まってから眠れない夜が始まった。その結婚相手の秘密を知っているのに黙って見過ごすことが出来るのか？武士として卑怯なまねも出来ず、苦しむ直弥。嫁いだ多津は幸せになれるのか？
昭和23年(19年)7月に発表。青空文庫未収録。
現在は、新潮文庫『花匂う』などで読むことができます。

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◎主な登場人物
　瀬沼直弥（養子に出ることもなかった三男のため部屋住、風土資料を蒐集）
　庄田多津（直弥の隣家で幼なじみ。矢部信一郎へ嫁ぐ）
　矢部信一郎（直弥の友人で多津の夫、お庫奉行）
　竹富半兵衛（直弥の友人。後に国家老になり、直弥を郡奉行にする）

※若干、本文を短く編集しておりますことをご了承くださいませ。
（文中の表記、言い換え、意味などについて）
　跡を継いで←跡を襲って
　芸子←歌妓（かぎ）
　貫禄が備わる←威が備わる
　部屋←病間（びょうま）
　妾←妾婢（しょうひ）
　取り持ち←周旋（しゅうせん）
　遊蕩（ゆうとう）遊びふける
　孤島幽囚（ことうゆうしゅう）

♫ お好きな場面からお聴きいただけるように ♫
（青字の数字をクリックしていただくと、そこから始まります）
　一　　 0:00　　　　
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　三 　 25:57
　四 　　 40:20
　
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