【うつ病】うつ病の症状3種【精神科医監修、4分で説明】落ち込み|眠れない|自律神経失調症【2024年版】
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 Published On May 21, 2024

うつ病は早期発見・早期治療が大事な一方で、典型的な「落ち込み(抑うつ気分)」以外にも体の症状(自律神経失調症類似)や行動の変化など、様々な角度の症状が出ることがあります。
監修:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)

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今回扱うのはうつ病の症状3種です。

気分が沈んで落ち込みが続く精神疾患としてよく知られているうつ病。悪化を防ぐためには体の病気と同様に早期発見・早期治療が大事になります。一方でうつ病は落ち込みや気分の沈みのほかにも様々な症状が目立つことがあり、それを知っておくと早期発見にもつながりやすくなります。
今回は、うつ病の症状3種についてみていきます。
1)こころの症状
うつ病の代表的な症状は、「うつ」という言葉に代表される様々なこころの症状です。
まずは抑うつ気分。気分の落ち込みをはじめとして、悲しみや空虚感の形で自覚されることもあります。興味の減退。前楽しめたことが楽しめなくなったり、何事にも興味を持てなくなったりします。
罪悪感が目立つ人もいます。本当は関係ないことでも自分を責めすぎてしまったり、自分には価値がないと思い込んでしまうことがあります。
また、脳の働きが本調子でなくなることもあります。思考力の低下、物事を考えること全般が苦手になることがあります。判断力の低下、物事を判断しにくくなり仕事などでミスが増えることがあります。集中力の低下、物事に取り掛かれなくなったりすぐ気が散ってしまうことがあります。そして記憶力の低下。聞いたことをすぐ忘れてしまったり、本の内容が頭に入ってこないことがあります。
2)からだの症状
うつ病では様々なこころの症状のほかに体の症状が目立つこともあります。人によってはからだの症状だけが目立つこともあり、仮面うつ病とも呼ばれます。
まずは不眠。寝付けなくなったり、途中で目が覚めたり、寝ても寝た気がしないことがあります。人によっては逆に寝すぎる仮眠になる場合もあります。不眠が続くとうつ病の急速な悪化につながる場合もあり、不眠は特に注意が必要な症状です。
疲れやすさ。軽い活動でも疲れてしまったり、物事をする気力がわかないことがあります。そして体のだるさ。倦怠感ともいわれ、常に体が本来よりも重苦しい感覚が続き、活動全般がしにくくなります。食欲の低下。食べる気がしなかったり、食べても味がしないと感じられるなどがあります。体重の減少。食欲低下が続いた結果、短期間で体重が減ることがあります。人によっては逆に過食と体重増加が目立つこともあります。
自律神経症状。うつ病になると自律神経のバランスが主に交感神経優位に崩れ、結果自律神経失調症と同様の様々な体の不調が出ます。吐き気やおなかの不調が目立つ場合、動悸や胸痛が目立つ場合、めまいや耳鳴りが目立つ場合などがあります。
3)行動の変化
うつ病の症状は自覚的な症状に限らず、外から見える行動の変化の形で現れることがあります。時に自覚症状を感じにくい場合があり、その際はこの行動の変化が早期発見のヒントになります。
人を避ける。罪悪感や興味の減退などを背景に人を避けるようになり、孤立することが多くなります。表情の乏しさ。うつ症状が表情にも反映されます。声の小ささ。以前より明らかに声が小さくなり、言葉数も減る場合があります。反応の乏しさ。会話していても反応が乏しくなり、話を聞けていない場合もあります。イライラしやすさ。逆にイライラや感情の不安定が目立ち周りに影響を与える場合があります。

今回は、うつ病の症状3種についてみてきました。
うつ病は落ち込みのほか様々な症状が出ることがあります。まずは落ち込みなどが代表的なこころの症状。続いては睡眠や食事の不調などをはじめとしたさまざまなからだの症状。そして人を避けたり感情が不安定になるなどの行動の変化です。

うつ病は悪化すると治療に難渋する恐れがあるため、もし思い当たる症状があって対策してもそれが続くなら、早めに受診するのも選択肢です。


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【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

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