高田みづえ 通りすぎた風
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 Published On May 3, 2023

「ガラスの花」に続く谷村新司シリーズとして「通りすぎた風」をアップしようと、過去にS☆Jチャンネルでアップしたものを参照してみたところ、歌詞字幕なしのスライドショー形式の他、いただきもの映像が3本くらいアップされていて、実は何気に当チャンネルで最も多く触れている楽曲がこの「通りすぎた風」だったということに気づきました。必ずしも一番好きな楽曲ではないし、作家陣が派手な割には地味な印象で、期待していた分だけ残念なイメージも持っていた作品なのですが、当チャンネルで最も多く触れていた楽曲が「通りすぎた風」だったということは、S☆Jの潜在意識下で最も心の琴線に引っかかっていたのは、実はこの作品だったと言えるのかも知れません(^_^;)
作詞者の「横須賀恵」とは、もちろん「山口百恵」さんのことですが、「コンプリートシングルス」の解説では、この曲について「意外なほど百恵を思わせない作品」と評されています。「プレイバックPart2」などの楽曲からイメージされる「山口百恵」像からは確かに似合わない感じもしますが、引退時に発表されたエッセイを読んでもわかるように山口百恵さんはとても文学的才能のあった方で、「通りすぎた風」も、「ヘンゼルとグレーテル」を下敷きにした非常に文学性の高い歌詞になっています。高田みづえさんも、多くの手紙が残されていたり、引退後にエッセイ集が発表されたりと、意外と文学少女の一面があり、この点でも山口百恵さんとの親和性がそこはかとなく感じられます。以前にも言ったことなんですが、百恵さん引退後の「ポスト百恵」として様々な人の名前が挙げられた中で、「女優」や「カリスマアイドル」という側面では他のもっと相応しい人に譲るとして、純粋に「シンガー」という側面における正統的な百恵さんの後継者は、実は高田みづえさんだったのではないかと自分は思っています。そのことは、この「通りすぎた風」という楽曲を引退後の百恵さんがみづえちゃんに提供しているという事実によって上書きされているのではないでしょうか(;^ω^)
谷村新司氏の作曲については、終盤の転調がちょっと大仰でノレない感じがして、リアルタイムでは残念に思っていた部分なんですが、改めて聴いてみると、これもこの楽曲の高い芸術性の表れであると思うようになってきました。要するにこの「通りすぎた風」は、当時のただのアイドル好きの田舎のガキだった自分が理解するにはハイレベル過ぎる楽曲だったと言えるのかも知れませんね( ;∀;)

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