PCX 2021 50,000kmで駆動系を一式交換する動画 JK05 JK06 KF47
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 Published On Dec 2, 2023

PCX JK06の、クランクケース内の消耗部品を、純正品で一式交換する方法です。

メンテナンスをする車両は、PCX eHEV『JK06』になります。
『JK05』『KF47』も共通の作業内容、締め付けトルクですので、
こちらの車種でも参考になります。

今からメンテナンスする車両は、現在、約50000km走行しています。
最近リア側から、異音が発生してきた事や、
クラッチ切れの悪化、ジャダー的な症状が出ており
特に、低スロットル時の操作感悪化は、気になります。
加速感についても、満足感を、得られなくなってきましたので、
今回は思い切ってクランクケース内を一式、純正パーツで交換していきます。

今回用意した物

『工具』
トルクレンチ        (差込角12.7mm)20〜200nm
トルクレンチ        (差込角9.5mm) 5〜50nm  
ソケットレンチ       (差込角12.7mm)
ソケットレンチ       (差込角9.5mm)
ユニバーサルホルダー    
インパクトドライバー
プラスドライバー 2番
マイナスドライバー 
5mmヘキサソケット(六角)
22mmショートソケット  (差込角12.7mm)
19mmショートソケット  (差込角12.7mm)
8mmショートソケット   (差込角12.7mm)
8mmロングソケット    (差込角6.3mm)
インパクトドライバーソケットアダプター(差込角9.5mm)
インパクトドライバーソケットアダプター(差込角6.3mm)
プラハンマー
細い筆
プラスチック内張剥がし

『その他』
サービスマニュアル 機種編 Book number : 60K1Y00
サービスマニュアル 共通編 Bool number : 60BSC02
ホンダマルチパーパスグリス
パーツクリーナー
シリコンスプレー
エンジンオイル少量
ウエス
養生布
段ボール紙
マジックペン
ハサミ
トレー

交換する部品

今回は全て純正品を使用します。 


ドライブ側一式

ドリブン側は、一式組み上がり状態で購入

ドライブベルト

分解時再利用不可の部品でも、再利用する場合がありますが、
納得の上で行っています。


長くなりましたが、車体を水平な場所にセンタースタンド使い立て、交換作業に移りましょう。

①外装パーツを外す。

①ー1・左フロアマットを外す
マットを掴み、引き剥がします。


①ー2・左フロアサイドがバーを外す
取り付けの際、ボルト位置を、間違えないように『ダンボール紙』に、
記録し、刺し止める。

①−2−1
『プラスドライバー2番』を使用し
タッピングスクリュー4×16  6ヶ所  印
を外す。

①−2−2
『細い筆のお尻側』を使用して
バンパーシールクリップ  5ヶ所
を外す。
※クリップが抜きにくい場合は、『細いマイナスドライバー』などを使用して外す。

①−2−3
パネルフィキシングクリップ(固定クリップ)  1ヶ所
を外す。
外し方は動画を参考にしてください。

②ドライブトレイン(クランクケース)の分解

②ー1・左ダクトカバーを外す

②−1−1
『8mmソケットレンチ』を使用し
8mmヘッド小径フランジボルト 6×18 3ヶ所          トルク10nm
を外す。

②−1−2
『5mm六角ソケット』を使用し
ソケットボルト     1ヶ所     印を入れる トルク10nm
を外す

②ー1−3
ダクトカバーについた配線を外す。
外し方は動画を参照してください。

※動画では取り上げませんがカバーシールは、再利用不可です、今回は再利用します。
質問がある方は、コメントください。


②ー2・左サイドカバーを外す

②−2−1
『8mmソケットレンチ』を使用して
8mmヘッド小径ボルトフランジ 6×28 6ヶ所 トルク10nm
8mmヘッド小径ボルトフランジ 6×45 3ヶ所 トルク10nm
8mmヘッド小径ボルトフランジ 6×65 1ヶ所  トルク10nm
を外す。
※リア側の1箇所は差し込み穴が狭いので『8mmロングソケット』が必要です。
ノックピン   8×14 2ヶ所  工具は必要ありませんが、落とさぬよう注意


②ー2−2
カバーを引き抜く 

外れない場合は『プラハンマー』で、傷がつかない程度に、叩きながら抜く。

※金属製ガスケットを変形させないように注意する
※ノックピン落とさぬよう気をつける
※力加減によっては、勢いよく外れる時があるので注意する。
※ガスケット再利用不可ですが、今回は再利用します。

②ー3・ドライブフェイスを外す。

②−3−1
『ドライブフェイス』の穴に、『ユニバーサルホルダー』をセットし、
固定しながら『22mmソケットレンチ』で、ナット外す。

②−3−2
『ワッシャー』を外す

②−3−3
『ドライブフェイス』を外す
『スプライン』を、傷つけないように、注意しながら、
真っ直ぐ引き抜き、優しく置く。

②ー4・クラッチアウターを外す。
『ユニバーサルホルダー』を、セットし、固定しながら
『19mmソケットレンチ』で、ナットを外す。

②−4−1
『ワッシャー』を外す。

②ー4−2
『クラッチアウター』を
『スプライン』を、傷つけないように、注意しながら、真っ直ぐ引き抜く。

②ー5・『クラッチ/ドリブンプーリーAssy』を外す。
『ドライブベルト』ごと、ゆっくり引き抜く。
ドライブベルトの印字方向を、確認記録し、置く。

②ー6・『ムーバルブドライブフェイス/ドライブフェースボスAssy』を、外す。

裏側の『ランププレート』を押さえながら、全てのパーツを、引き抜く。
優しく置く。

ドライブトレインからパーツの取り外し完了。

③『ムーバルブドライブフェイス/ドライブフェースボスAssy』を組み立てる
ここからの作業は、パーツに油分が付着してはいけない箇所が多々あるので、
手や手袋に付着した油分などにも注意を払い作業する。

③−1
『ムーバブルドライブフェイス』のオイルシールのリップ部に、
ホンダマルチパーパスグリスを塗布する。
純正新品の場合は、最初からグリスが塗布されています。

※マルチパーパスグリスがない場合は、『シリコングリース』を使う。

※動画では『ドライブベルト』側から『ドライブフェイスボス』を挿入していますが、
『オイルシール』の事を考えれば『ウエイトローラー』側から挿入する方が良かったと思いますので、
気になる方は、③−1−2の工程を行う前に、③−1ー4の工程を行なってください。

③−1−2
『パーツクリーナー』などで、脱脂した『純正ウエイトローラー』を、
すべて回転方向に印字(穴がない方)が向くように注意しながら『ムーバブルドライブフェイス』にセットする。
回転方向は『ウエイトローラー』が入る面を正面から見た場合、時計回りです。
時計を例にセット方向を説明しますと、12時から1時の場所に溝があれば、1時の側に印字がくる様にセットします。
6時から7時の場所に溝があれば7時の方に印字(穴がない方)が向くようにセットします。
※『純正ウエイトローラー』の向きは、言葉で説明するのが難しいので動画を見てください。

③−1−3
『ランププレート』に『スライドピース』を取り付けし、
『ムーバブルドライブフェイス』セットします。

③−1−4
『ドライブフェイスボス』を『ムーバブルドライブフェイス』にセットする。
『ドライブフェイスボス』には、向きがあります。
内側を、覗き込むと3本の筋が入っている方があります。
筋が入っている方が車体側(エンジン側)にくるようにセットします。
組み上がった(アッセンブリー)物を、バラバラにならないように。清潔な場所に置く。


③ー2
『クラッチ/ドリブンプーリーAssy』に、『純正ドライブベルト』をセットする。
ドリブンプーリーを、床の上に置き、時計方向に回しながら、ベルト溝を広げセットします。
動画を参考にしてください。
『JK-06』の場合『純正ドライブベルト』に緑色の線が一本入っていますので、
それが回転方向の先頭になるようにセットします、そうすれば
作業方向から見て、印字が逆向きになっているはずです。

④・ドライブトレインの組み付け

ここからの作業は、特に、スプラインを傷つけないように、注意しながら行う。
ベルト及び、ベルト摺動部に、油分が付着しないようにする事と、手や軍手にも油分がついてないか確認すること。

④ー1・『ムーバブルドライブフェイス/ドライブフェースボスAssy』を、
『ランププレート』を押さえながら、奥まで入れ込み、そっと離す。

④−2
『③−2』でセットした『クラッチ/ドリブンプーリーAssy』と『純正ドライブベルト』
を両手で持ち、ドライブ側のシャフトに『ドライブベルト』かかるように、
平行に、入れ込む。
この時『ドリブンプーリー』の溝に、ベルトが奥まで入れこめていないと
ドライブ側のシャフトに、ベルトが入りにくいです。
その場合は、もう一度取り外し、ベルトを溝の軸側にしっかりと落とし込み直してください。
『クラッチアウター』、『ワッシャー』、『ナット』の順番で取り付ける。

⑤ー3・『ドライブフェイス』取り付け。
この工程は、雑に行うと、スプラインを傷つけやすいので、細心の注意をはらい行います。
まず、『ナット』の内側に軽く『エンジンオイル』を刷毛などで塗布して、置きます。手に油分が付いていない事を、確認します。
『プーリーホルダー』を『クラッチアウター』にセットし、保持しながら『トルクレンチ』を使用して『49n.m』で締め付ける。

クラッチ側の『ドライブベルト』を、軸側に落とし込むことにより、『ドライブベルト』を、ドライブ側に寄せる事ができます。
十分によせ、『ドライブフェース』を入れ込み、『ドライブフェースボス』に、突き当たるまで、押し込めたら、『ワッシャー』、『ナット』をとりつけます。
『ドライブベルト』の寄せが、十分なら、力を入れなくても、『ドライブフェースボス』に突き当てる事ができます。くれぐれも、力ずくで、行わないようにしましょう。
『ドライブフェイス』に『ユニバーサルボルダー』をセットし、『トルクレンチ』で『59n.m』で締め付けます。

⑤−4・エンジンをかける。異常が無いか確認する。

⑥『カバー』『外装』の取り付け。

⑥ー1『左ガスケットカバー』を、車体側に取り付ける。

⑥ー2『左サイドカバー』を、『カラー』に合わせ、取り付ける。
『ゴムハンマー』で軽く叩く

⑥−3 ボルトを取り付ける
原則、『ボルト』または『ナット』は、『大径』または、
『内側のボルト』を先に締め付け、段々と『対角』に『指定トルク』で締め付ける。

小径ボルトフランジ 6×28 6ヶ所 トルク10nm
小径ボルトフランジ 6×45 3ヶ所 トルク10nm
小径ボルトフランジ 6×65 1ヶ所  トルク10nm
ノックピン   8×14 2ヶ所 

⑥ー4・左ダクトカバー

『6mmソケットレンチ』で
小径フランジボルト 6×18 3ヶ所          トルク10nm
ソケットボルト       1ヶ所    印を入れる トルク10nm
※カバーシールは、再利用不可

⑥ー5・左フロアサイドカバー

※『スプリングナット』が外れたり、ズレたりしないように、気をつける。
取り付けの際、ボルト位置を、間違えないように『ダンボール紙』に、
記録し、刺し止めた物を順番通りに付ける

バンパーシールクリップ  4ヶ所
タッピングスクリュー4×16  6ヶ所
パネルフィキシングクリップ  1ヶ所

①ー1・左フロアマット

マットを掴み、引き剥がす

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