石川・能登の豪雨で土砂崩れが多発「地震で山の地盤に緩み・亀裂」 住宅が流されるほどの氾濫も地震の影響か【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG
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 Published On Sep 23, 2024

能登半島地震の被災地を襲った記録的な豪雨。亡くなった方は7人となりました。
輪島市では、中学3年生が行方不明になり、家族は捜索活動を見守っています。(23日午後5時頃の放送より)

■能登地方の広い範囲で豪雨被害 不明者の捜索続く

山内あゆキャスター:
石川県・能登地方の豪雨被害についてです。降り始めからの雨量が500ミリを超えた輪島市では大きな被害が出ました。

輪島市宅田町では仮設住宅が床上浸水しました。そして、25日開通予定だった中屋トンネルでは土砂崩れが発生し、2人が死亡しました。また、川の近くにあった住宅が流され、現在、3人が行方不明、1人死亡が確認されています。

能登半島地震で大きな被害があった珠洲市でも、川沿いの住宅が傾くなどの被害が出ました。

■県内の各地で土砂崩れが発生 元旦の地震の影響か?

山内キャスター:
今回、浸水とともに大きな被害があったのが土砂崩れです。上空からの写真を見ると、山肌が大きく崩れている場所が何か所もありますが、全貌は明らかになっていないということです。

今わかっているだけで通行止めは42か所(土砂崩れ以外も含む)、孤立している集落も56あるということです。

土砂崩れの被害を大きくしたのは、地震の影響もあるということです。東京農工大学の石川芳治名誉教授に伺うと、「1月の能登半島地震で山の地盤に緩み・亀裂が生じており、土砂崩れのリスクが高まっていた。そこに記録的な大雨が降ったため、能登地方の広い範囲で土砂災害を引き起こしたのでは」ということです。

■急な河川の氾濫も地震の倒木などが影響か?

山内キャスター:
そしてもう一つ、河川の氾濫です。大雨が降ったことにより多くの土砂が住宅に流れ込みました。

輪島市久手川町では、中学3年生の喜三翼音さんを含む3人が行方不明、1人が死亡となっています。

雨が多く降った時、家が流れるほどの濁流が必ず来るのかというと、そういうわけではありません。

例えば、能登半島地震で倒れたままになっていた木や、残っていたがれきが今回の大雨によって更なる流木とともに一気に下流にやってきます。そして、橋などで水が塞がれることによって、せき止められた水がさらに勢いを増し、住宅などの方にまで流れてきてしまうというようなことが起こったのではないか。「大量の流木が川の流れを遮り、別の強い流れを作ってしまったのでは」と石川名誉教授は話しています。

井上貴博キャスター:
元日の地震によって(能登地方の)各地で地盤沈下したままで、災害廃棄物の処理もできていないまま。そして、珠洲市などではようやく水が通りだした矢先に今回の被害が出ているわけですよね。

ホラン千秋キャスター:
地形によって潜んでいる自然災害のリスクはそれぞれ違うと思いますが、短期間で連続して起こることによって、新たなリスクが生まれる可能性もあるということを心に留めておかなくてはいけないなと思います。

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