「無色」

車椅子に乗りながら君は僕を連れてきた
老いていく皺を消す様に眩しく照らす
木の葉漏れる光に隙間が埋まる
「この景色をずっと見たかった」

若かりし私よお願いを聞いてくれないか
変わりに私を彩ってくれないか

時速10キロの自転車を走らせた
右を見なよ　左を見なよ
誰も居ないけど視界があるよ
細くなった　僕の目の奥できっと
「何も変わらない」そう思いたかったんだろう

空の青 君は赤い血が流れている
黄色い花はほっぺをピンクに
白い吐息、紫色の夜が来る

黒いかたまり遠くへ投げた
金色の思い出を抱きながら
水色のプールに飛び込んだ
緑色のトンネルを通りすぎて

眩しいよ
眩しいよ
眩しいよ
眩しいよ

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  / paranel