【狂言】「鈍太郎〈萬乃古式〉」 九世野村万蔵
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 Published On May 4, 2022

2022年4月24日に公演をした『萬狂言 春公演』〈国立能楽堂〉より
狂言「鈍太郎〈萬乃古式〉」
シテ(夫) 野村万蔵
アド(下京の女・妻)石井康太
アド(上京の女・妾)河野佑紀

現行の「鈍太郎」は、女二人の手車に乗ったまま意気揚々と気分良く幕入りして終わります。しかし現代では女性蔑視にも見えるため、野村万蔵が古い台本からヒントを得て曲の印象を大きく違った物にし大好評をいただきました。
新演出〈萬乃古式〉をお楽しみください。

狂言「鈍太郎(どんたろう)」あらすじ
鈍太郎という男が三年ぶりに西国から帰京し、下京に住む妻のもとへ帰ると、妻は近所の若い衆のいたずらと思い戸を開けず、今は棒使いの男と住んでいると嘘を言って追い返します。今度は上京に住む妾の家に行くと、ここでも長刀使いを男にしたとつれない返事が返ってきます。すっかり落ち込んだ鈍太郎は「隔夜(僧侶や道心者が寺社に一晩ずつ泊まる修行)に入って後世を願おう」と元結を切って出家してしまいます。妻と妾は本人だと知り後悔し、鈍太郎を探しにそれぞれ相手の家に向かうと…。
最後に鈍太郎が女たちの手車に乗って囃す「これは誰の手車、○○殿の手車」は、室町時代に子供の手車遊びの歌としてありました。

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