Philippe Sarde 映画「暗黒街のふたり」 Deux Hommes dans la ville
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 Published On Jun 29, 2023

1973年 フランス イタリア
監督 ジョゼ・ジョヴァンニ
出演 ジャン・ギャバン(ジェルマン:保護司)
   アラン・ドロン(ジーノ)
   ミシェル・ブーケ(ゴワトロー警部)
   ミムジー・ファーマー(ルーシー:ジーノの恋人)
   イラリア・オッキーニ(ソフィー:ジーノの妻=自動車事故で亡くなる)

音楽 ① Theme de Gino  ジーノのテーマ
   ② Recours en grace 「恩赦の請願」の意
   Philippe Sarde(フィリップ・サルド) 作曲
Hubert Rostaing (ユベール・ロスタン) 指揮・オーケストレーション

前科者のジーノは刑期を終えて出所すると妻のソフィーと保護司のジェルマンが出迎えに来ますが、同時に昔の強盗仲間も彼を付け狙います。昔の仲間とは手を切るジーノでしたがある日のピクニックの帰りで暴走車を避けようとしたジーノは自車を横転させソフィーを亡くしてしまいます。自暴自棄となったジーノにルーシーが現れふたりは恋人になります。そしてジェルマンの勧めでモンペリエに移り印刷工として働くのでした。しかし、その地に新しく赴任してきたゴワトロー警部はジーノにとって因縁深い人物でありました。かつての強盗事件でジーノを逮捕したのがゴワトローだったのです・・・・。
ジャン・ギャバン…1973年頃は69歳ぐらいですかね。アラン・ドロンは38歳と役者としても油の乗った時期と言えそうです。この映画が二人にとって最後の共演となりました。が、実は共演したのは「地下室のメロディー」「シシリアン」を含め3本だけだったのですね。意外な感じもします。
音楽はフィリップ・サルドが作曲を担当し、サントラのオーケストレーションはユベール・ロスタンが指揮をとりました。ロスタンはジャズ畑の演奏家でクラリネットやサックスを得意としていました。そしてもう一つの顔が映画音楽の作曲やアレンジャーとしての活躍です。関わったフランス映画は20作を越えるとのことです。

余談 映画の原題(Deux Hommes dans la ville)を発音しますと「ジュ・ザム・ド・ラ・ヴィエ」・・・な感じで直訳では「都会のふたりの男」ですね。都会で暮らす男2人の物語・・・と言っちゃえば色々と想像できてしまいますが、一方で付けられた邦題「暗黒街のふたり」ではこれは・・・ギャバンとドロンだし・・・「シシリアン」や「地下室のメロディー」のような映画を思い浮かべてしまいそうです。今でいう「釣り」的なタイトルにしたのは、それを狙っていたのかも知れませんね。

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