脚本家を目指す人々を招き、石井ふく子プロデューサーと中田喜子がドラマ製作、舞台演出と出演など、二人が歩んだ足跡を振り返る。本音トークの連続に会場には共感と笑いが溢れる。
東芝日曜劇場『ぼくの妹に』では加山雄三と中田が仲睦まじい兄妹を好演。当時加山に「僕と同じで足が短い」と言われたと中田は憤慨するも、兄を慕う名物シーンをしみじみと見つめる。中田と橋田壽賀子の出会いはドラマ『道』。熱血教師を演じた中田のあるＮＧに石井Ｐが大激怒。その理由とは？『渡る世間は鬼ばかり』からは中田演じる文子の受難シーンが登場。
中田は橋田から届いた直筆葉書を持参。心を通わせた交流秘話を披露する。中田の元気の源、「笑いを演じる健康法」を受講者に伝授する。若さを保つ効果も期待できそうだ。対談後の質疑応答では脚本家を目指す人々へのエールを求められ、現役プロデューサーならではの石井の励ましの言葉が会場の人々の心にしみる。