海界の村を歩く 瀬戸内海 牛島(山口県)
集落町並みWalker /Walk around Japan 集落町並みWalker /Walk around Japan
38.2K subscribers
3,061 views
34

 Published On Jun 19, 2020

本土の光市室積港から南東へ8.4kmの海上にあるV字型の島。北側の湾入部分のわずかな平地に漁港や集落があり、海岸線の大部分は断崖絶壁となっている。住民のほとんどは漁業を営み、主に底引網でエビ・イカ・ナマコ・カレイなどを水揚げしている。奈良時代には採銅地として記され、平安時代には京都加茂社の御厨だった。平安朝に垣島牛牧として牛の放牧がされていたことから「牛島」と呼ばれるようになったといわれている。明治期には遠く中国大陸沿岸まで出漁した漁業の伝統を誇る。島の南側を中心にモクケンジが生育しており、群生地は県の天然記念物となっている。県で最大級のタブノキ(市指定天然記念物)があり、住民の信仰の対象となっている。また、国の天然記念物であるカラスバトの生息地として全域が鳥獣保護区特別保護地区に指定されている。(「シマダス」参照)

山口県東部の離島は、集落の見ごたえのある島が多いが、この牛島もその一つである。わずかな平坦地に集落が形成されているが、広がりのある集落で、屋敷地がきちんと区画された町並みが特徴である。民家のスタイルは、入母屋あるいは切妻の桟瓦葺きで、両端と中央に丸瓦を設えている家もある。壁は板壁が主で、漆喰塗りの家も見られる。石材の調達に困らない島であったのであろう、石垣もさることながら石畳・石階段・縁石などにしっかりとした無垢の花崗岩が使用されており、集落景観の特徴となっている。

集落町並みWalker
http://www.shurakumachinami.natsu.gs/...
DataBase 牛島
http://www.shurakumachinami.natsu.gs/...

show more

Share/Embed