古い町並  丹波市春日町黒井  兵庫県
七ちょめ 七ちょめ
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 Published On Sep 20, 2020

古い町並
春日町黒井は丹波で最も古い城下町と云われている。
黒井城は内藤氏の八木城(現京都府八木町)、波多野氏の八上城(現篠山市)とともに丹波三大山城の一つと言われ、国指定史跡である。
黒井城は建武2年(1335)赤松貞範が春日部庄を与えられた際に築いたと云われる。天文22年(1554)赤井氏から荻野氏の猶子となった黒井城主直正が、天文~弘治年間(1532~58)に城郭の全面的な改築補修を行い、城主の下館であった興禅寺を中心とした、城下町の地割も行ったのが、現在に残る町並である。
黒井は慶長3年(1598)柏原藩領、慶安元年(1648)からは丹波国亀山藩領。天正7年(1579)の落城後も氷上郡の商業の中心地として栄え、亀山藩領となってからも、代官所・郷倉・藩札引替所や郷村庄屋を統率する大庄屋などが置かれたこの地方の中心地であった。
近郷で生産される木綿や木製品の集散地で、寛政2年(1790)には氷上郡最初の海産物市場(魚市場)が常設され、月3回6の日に市が立った。
今、この旧黒井城下町を歩くと、周辺地区の農村集落とは異質の町並であることに気付く。
この丹波地方では集落での密集地帯では、妻入りの家屋が多いが、ここ黒井では平入りが多い町並で、旧城下町時代の地割りをそのまま受け継いだ町並であった。

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