個展開催中/2022年8月2日(火)まで/自由が丘駅から徒歩3分の靴屋で展示中
現代美術アーティスト 上路市剛/IBCセミナー/Ichitaka Kamiji Workshop 現代美術アーティスト 上路市剛/IBCセミナー/Ichitaka Kamiji Workshop
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 Published On Jul 13, 2022

上路市剛個展「Border」
2022年7月14日(木)~8月2日(火)
12:00~20:00※最終日は18時まで
水曜定休
会場詳細⇒http://rifare.jp/2016/11/10/rifare-ji...

現在、自由が丘にある「リファーレ」という靴屋さんで個展開催中です!
今回は「Border」という平面作品のシリーズをメインに展示しています。
このシリーズは少し前から発表していましたが、今回初めてプレゼン込みで発表できました。
かなり練ったコンセプトの作品なので、じっくり楽しんで頂けましたら幸いです。

今回の動画は、前回にも出した動画の一部編集版ですが、こちらの動画は個展会場でも流しています。

⇩以下、コンセプトです⇩
「Border」はリアリズム彫刻の肌の塗装技術を使って、肌の色のみを抽出した作品シリーズです。
この塗装技術は、ハリウッドの特殊メイク産業の中で培われたもので、赤・青・緑・黄・オレンジ・紫などのいわゆる「肌色」ではない複数の色を用いて肌の色を表現する技術です。
この作品は色の違う面の組み合わせでできていて、マーク・ロスコの抽象画のような視覚効果を生み出していますが、実のところは、日焼け跡などの、肌の色に差がある箇所の境界線を描いています。
人間の肌の色は千差万別です。その違いは、メラニンの密度に由来します。科学的な話をすると、人間の肌の色の違いは、黒とか白とか黄色などの「色の違い」ではなく、メラニンの密度の違いで、色彩学の用語でいうと「明度の違い」です。つまり人の肌の色は「暗いか明るいか」と表現すべきなのです。
「Border」は彫刻作品の肌の色を抽出した「抽象画」でありながら、現実的なモティーフは「日焼けの境目」を描いていて、一方では、昨今注目度が高まっている「人種間の壁」に問題意識を感じながら作られた、複数の意味での「境界」をコンセプトとする作品です。

以上。
一人でも多くの方に僕の作品をご覧になって頂けたら嬉しいです!

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