【徹底解説】中学校から部活動がなくなる!? 変わる生徒&保護者&先生の関係
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 Published On May 27, 2022

先週土曜日、岐阜県羽島市にあるグラウンド。
練習をしているのは
羽島市立竹鼻中学校の陸上部です。

小森「体幹トレーニングの用意して。
   1年生は2年生3年生のマネして」
  「その状態で右手と左足をあげる」

指導をしているのは
小森博昭(こもり・ひろあき)さん。
学校の先生ではなく社会人の外部コーチです。
ちなみに選手時代は国体に出場。
指導歴も40年以上というベテランです。

竹鼻中学校では去年から全12クラブで
平日は学校の顧問の先生が、
土・日は外部コーチが指導する形になっています

そう、スポーツ庁での検討が始まる前から
地域移行を進めていたんです。

移行のきっかけは「保護者の声」でした

小森「部活をなんとか保護者の手から、
少しでも保護者を楽にする方法がないかと
いうようなお話を受けまして。」

おととしまで、
お茶の準備や練習スケジュールの連絡など
保護者が当番制で部活動に参加していて負担になっていました。

この解消方法を検討した結果
「どうせなら生徒たちのプラスになる改革を」となり、
土日の指導を専門的な指導者がいる外部のスポーツクラブに依頼。
保護者の負担もすべてなくしたのです。

「保護者の方も、それから子どもも、非常に満足していると」
「子どもがしっかり練習できるようになったと。それから指導もしっかりしていただけ
るようになったということですね。保護者の方々については、保護者当番というのが
なくなったので その負担がなくなったと」

先生たちの労働環境についても大きく改善したと校長先生は話します

校長「(先生方は)土日のシフトでは自分の生活を見直せるようになった。時間的なところでも
   非常に有意義に働いています」
校長「一番大きいのは、それぞれの種目の専門性が担保できることです。先生で剣道を教えられ
   ないとか、バスケット初めてという人たちがいて、そこで部活動を一生懸命やる子どもへ
   の指導が課題になるんですけれども。そのところで専門性が土日については
   持っていける」

生徒、保護者、先生と三方良いことづくめ、のように見えますが…

中尾)財源の確保という部分が大切なことになってくるかなというふうなことを思っています。

こう話すのは羽島市の部活動地域移行をリードしてきたスポーツ振興課の中尾さん
竹鼻中学校の元先生で、剣道部の顧問でした。

現在、保護者の負担は年間6800円。指導者の報酬は1回2・3時間の指導で
1000円です。

Q.1回1000円ではさすがに安すぎるのでは?
中尾「社会人コーチの昨年度のアンケート結果では
お金という部分よりかは子どもたちの成長を近くで見られていることに関してありがたい
という指導者の方々が非常に多いという部分で… ですが今後は少しずつ。見直していくと
いうことも指導者の方にも十分説明はさせていただいていると聞いています」

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