2019年2月収録
プノンペン国際空港からプノンペンまでのロイヤルレイルウエィのシャトルトレインからの車窓です。色々な意味で驚愕です。強烈な乗車体験となりました。なおこの路線は首都の空港シャトルでありながら利用低迷によりその後廃線となっています。（圧倒的に車よりも速度が遅く使い物にならないため）
この空港支線は2018年4月に開通した路線であるものの、荒廃がひどく、線路の上は沿線のスラム街からのゴミで覆われており、スピードは出せません。線路上に人が大勢立ち入っているため、常時大音量で警笛を鳴らしながら人を払いのけながら何とか走行しています。鉄道システムが完全に崩壊していました。車両は1両編成のメキシコ製気動車です。人々は列車が来ると物珍しそうに列車のほうを見てきます。
国際空港と首都の中心駅を結ぶのですが、英語放送等も無く、外国人にはハードルが高い乗り物と思われます。空港駅では、切符の発券をするパソコンの調子が悪く、販売員の少女がスマホで誰かと10分ほど話し合った挙句、「発券無理なので乗るときに現金で払って」ように言われました。乗客はたったの２名でしたが私服の乗務員が4名乗って、緊急停車時のトラブル対応などをしていました。
わずか１０キロほどの距離ですが、途中、対向列車に投身自殺を人がいたらしく、何度も長時間停車して到着まで１時間４０分ほどかかりました（長時間停車はカットしてあります）。
なお踏切はすべて手動で、係員が開閉していました。動画からも係員の様子を確認できます。
38:20あたりから荒廃した車両を見ることができますが、普通にこのような穴だらけの車両が走っています。鉄道の末期を見ているような、なんとも恐ろしくなる乗車体験でした。

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