1920年代ヴィンテージMartinウクレレ弾き比べ|1920's Vintage Martin Ukulele Comparison
カルチベイトウクレレ カルチベイトウクレレ
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 Published On Sep 20, 2023

現在当店にて販売中のMartin Style-1 1920年代ヴィンテージと、同年代のStyle-0、Style-2、そしてSumiのMartinレプリカ(2016年製)、合計4本のウクレレを弾き比べしてみました!

▼ Martin Style-1(1920年代ヴィンテージ)ソプラノウクレレ
https://shop.cultivate-ukulele.com/it...

作られてからおよそ100年が経過しているため個体差も大きいですし、演奏者(私)の技術不足で均一な演奏ができておらず比較が難しいかもしれませんが、ヴィンテージMartinを検討されている方の参考になれば幸いです!

全てのウクレレにラベラのNo.11(クリアナイロン弦)を張ってあります。

▼ 以下、私の個人的な感想 ▼

Style-0はバインディングがないので音にまとまりがなくちょっと暴れる感じ。ストラミングでは軽快な音色が気持ちいいが、上位モデルと比べるとソロ弾きでは音に深みがなくちょっと味気ない気もする。手に取りやすい価格なので、気楽に弾けるヴィンテージウクレレ。

Style-1は表面にバインディングが巻かれているので音のまとまりがよくなり、さらにストラミングが気持ちいい!音の輪郭が出てきて、粒立ちもよく、ソロ弾きでもこの独特の乾いた軽い音色が心地よい。ただ上位モデルと比べると低音に少しさみしさを感じる。軽快さ重視ならStyle-1もおすすめ。

Style-2は裏表のセルバインディング、マホガニーもグレードの高いものが使われているようで、さらに音のまとまりがよくなります。歯切れの良さは少しおとなしくなりますが、太く深みのある音色、低音も豊かに響きます。下位モデルに比べてイントネーション(音程)もより正確な感じがするので、ストラミングだけでなくソロ弾きも楽しみたいなら総合的にレベルの高いStyle-2がおすすめ。

最後に、ヴィンテージではありませんが、Sumi工房のStyle-3 Ditson 1920’s レプリカも比べてみました。エボニー指板&ブリッジで音がグッと締まり、倍音も豊かに含みます。ヴィンテージMartinに比べるとアタックが大人しく感じますが、そのぶんボディがしっかりと鳴り、サスティーンも向上している印象です。

ヴィンテージMartinもイントネーションはかなり正確なのですが、さらに精度が高いので和音がより美しく響きます。弦高も高すぎずとても弾きやすいし、UPTペグでめちゃくちゃチューニングがしやすい。単純にウクレレの性能だけで言えば圧倒的に良いです(本家Style-3のヴィンテージは40万くらいしますが、SumiのStyle-3レプリカなら半分以下の値段で買えますし)。

ただ、多少扱いづらくてもやっぱりヴィンテージMartinも弾きたくなります。良い材料、高い技術で作られ、長い年月を経たヴィンテージMartinでしか味わえない「まるで魔法のような音色」を奏でる楽しさがあるからです。

ヴィンテージMartinウクレレと現代の高品質なウクレレ、どちらも楽しめるのは最高に贅沢ですね!

ヴィンテージMartinについて書いたブログはこちら↓
https://cultivate-ukulele.com/?p=809

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