為時はなぜ越前守になれた? 宋船来航だけではない 太すぎる人脈の実態【光る君へ】
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 Published On May 23, 2024

為時は、既に任官が決定していた源国盛を押しのけて、淡路守から越前守へと転任しますが、この源国盛は漢学知識は不明ながら、大国 上国の国司を歴任してきた国司としての実績は十分な人物で、国司未経験の為時よりは少なくとも適任な人物でした。
朱仁聡を船長とした宋船の来航という事態により、漢学のエキスパートが国司として求められていたという事情はあったものの、為時は大国越前の国司に求められる官位の基準にすら達しておらず、明らかに別の力が働いています。
それが藤原公任、行成の2人で、為時は2人とは直接の繋がりはないものの、高い学識が他の文人 学者仲間に認められていたこともあり2人への推薦に繋がり、最終決定者の道長も、公任のような有力者の推薦があったからこそ国司未経験者の為時の抜擢を決断できたと推測されています。
今回は、単に良い漢詩を作ったから出世できたわけではない、宋船来航という幸運と一条朝の有力者にまで繋がるとてつもない人脈が上手く組み合わさって実現した為時の越前守就任の舞台裏について紹介します。
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参考文献
久保田孝夫『越前守藤原為時の補任』
(同志社大学国文学会『同志社国文学』16, 1980)
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390290699...
酒井健治『平安時代中・後期における唐人来着と日本海 越前と若狭を中心に』
(大阪市立大学日本史学会『市大日本史』22, 2019)
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390290699...
後藤昭雄『大江匡衡 (人物叢書 新装版 242)』
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倉本一宏『紫式部と藤原道長 (講談社現代新書)』
https://amzn.to/4aDSlPR
角田文衞『紫式部伝: その生涯と『源氏物語』 源氏物語千年紀記念』
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【画像引用】
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【目次】
01:34 越前守就任に関する説話の真偽
08:33 宋船来航と藤原為時
13:02 藤原為時と藤原公任 行成の関係

#光る君へ #藤原為時 #藤原公任 #藤原行成 #大河ドラマ

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