Published On Jun 7, 2021
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「概要欄の人」という安易なキャラ付けを狙っている月の船です。
この動画を見てくださる視聴者の方はまだ学生の方も多いと思うのですが、今日はそれにちなんで学徒出陣について喋っていこうかなと思います。
ご存じの方も多いとは思いますが、学徒出陣は太平洋戦争後期、それまで徴兵が免除されていた20歳(1944年10月以降は19歳)以上の文系大学生を中心に徴兵が行われ出征させられたというものです。
現在は大学全入時代などと呼ばれ、世代人口の約半数が大学に進学する時代ですが、当時の高等教育機関への進学率は15%であり、そのエリートっぷりが窺えます。
しかし、そんな大学生たちは軍隊に入ってどのような役割を果たしたのでしょうか。ここで4つほど上げてみたいと思います。
➀パイロット候補生
当時の陸軍のパイロット候補生は、一日に30分ほどの練習を1~2週間することで単独飛行ができるようになることを要求されていました。今は車の免許ですら3か月ほどかけて取得するくらいですから、これがどれだけ驚異的な速成訓練であるかわかります。
そんな訓練でも、柔軟な思考と優れた頭脳を持つ当時のエリート大学生ならこなせるかも…?と一縷の望みをかけてパイロット養成が図られましたが、いくら優秀でもさすがに無理があったらしく、そもそもガソリンが足りず訓練ができなかったり、必修科目だった砲術学校と航海学校では1/3ほどの学生が学力不足であったりと、散々でありました。
➁下級指揮官
また学生は、戦場で最も損耗する小隊長クラスの下級将校の補充要員としての役割も期待されていました。
そもそも学生の徴兵猶予を免除する決定も、下級将校の深刻な不足からでしたので、これが学徒出陣の主目的ともいえます。
1年ほどの教育期間を経て、陸海軍少尉として戦地に送られました。
➂教官
パイロット候補生たちの成績があまり良くなかった原因として、教官の不足があげられていた軍部では、学生の中から成績優秀だった者を教官として採用しようとなったようです。
ただし適材適所とはいかず、歴史学が専門の人が数学・気象・
整備を教えることになったり、そもそも軍事教練もそんなに受けていないのに戦闘訓練の教官にされてしまったりなど、試験だけで決められてしまったが故の非合理的な配属があったようです。
➃経理・主計将校
軍隊とは言えどもデスクワークはもちろんあるわけで、経理部となり戦地に行かなかった者ももちろんいたそうです。
とくに法学部や経済学部の学生が優先的に経理・主計将校となっていったようです。
ということで、全員が全員兵士として戦争に行ったわけではないんですね。ただ何をするにせよ、予備学生には試験があり、その成績は非常に重要なものでありました。
今回も紹介をしただけで特に主張したいことは無いのですが、「皆、勉強頑張ろうね」という安直で訳の分からん結論で締めたいと思います。