根室本線 富良野―新得 2024年4月1日廃止 キハ40 最後の活躍
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 Published On Feb 9, 2024

根室本線 富良野―新得 
2024年4月1日廃止
・富良野―東鹿越 営業終了
・東鹿越―新得 災害復旧断念
広い構内を有する富良野駅を出発した、根室本線 東鹿越行きキハ40、紫水車両。
根室本線の南(新得方面)が2024年4月1日に廃止され、
富良野は行止まり式の駅となり、間もなく見られなくなる光景です。
富良野駅を出て東鹿越に向かう気動車、見納めです。

廃止予定区間、最初の駅(富良野の次)は布部駅。
前景に松の老木があり、とても絵になる駅舎。
「北の国此処に始まる」倉本聰の筆
この駅はドラマ「北の国から」(1981~)第一話の舞台となった駅です。
手入れも行き届き綺麗な駅舎内、
ドラマ「北の国から」の写真が旧窓口にありました。
来る列車は一日4.5往復。
改札を出ると、かつては交換可能だった駅構内。
列車は少なけれども、立派な島式ホームが
荒れることなく健在。
間もなく列車の来なくなる
駅前の民家にワンちゃんが2匹。

山部駅へ
ログハウスと見まがう立派な駅舎。
綺麗な待合室
列車は一日4.5往復。
かつては特急、急行も通る釧路方面へのメインルートだったことを偲ばす、
上下線離れた2面2線の対面ホームという、
長編成優等列車が来そうな広い構内。
駅舎はバス待合室などで活用されると思いますが、
列車が来なくなることは寂しい。

続いては、下金山駅。
簡易的な待合室。
列車は4往復。
かつては線路があった敷地を跨ぎ、
駅舎からホームへは少し離れています。
下金山駅を後にした東鹿越行きキハ40 紫水車両です。
片側の一面一線となった駅構内。
次の金山駅へ向かいます。
大きな木造駅舎が今に残ります。
『自然の中で魚釣り』
空知川とかなやま湖、大自然の最寄り駅です。
列車は一日4.5往復。
1本上り快速が止まります。
ここも、かつて札幌―釧路のメインルートだったことを偲ばせる
2面2線の広い構内。
滝川行、上りキハ40 紫水車両が駅を後にします。

さて、次は[終点]東鹿越。
暫定から恒久の鉄道終点駅になってしまいました。
同じく大きな木造駅舎が今に残ります。
幻の魚と言われる、𩹷(イトウ)の魚拓。
釣れるスポットが近いという、凄い所にある駅です。
列車5本に、代行バス4本の時刻表。
1面2線の構内配置ですが、手前(下り線)は使われてなく
実情は片面1線の駅です。
代行バスへの乗り継ぎ駅として、駅機能を果たしています。
JR北海道CIカラーのキハ40が入線。
折返し滝川行きとなり発車を待ちます。

東鹿越よりも先、新得までの間は2016年8月の土砂災害で
不通となったまま、復旧されることなく廃止される区間です。
幾寅、落合と2つの駅があります。

幾寅駅
駅舎の表札は「幌舞駅」
1999年公開映画「鉄道員(ぽっぽや)」の舞台となった駅で、
映画のセットとなった駅舎、駅舎内ともその状態を維持しています。
駅前にも映画で使われた鉄道車両と食堂がそのまま残り、何とも言えない雰囲気です。
赤い気動車のカット車体。これは映画ではキハ12 23で出演。
キハ12形にしては、細長な顔立ちですが、
実際はJR北海道所属のキハ40 764を改造、キハ12形風の外観にしたものです。
キハ40 764は映画撮影後も臨時・定期に運用されましたが、2005年に引退。
車体半分カットされ幾寅駅前に保存されているのです。
JR北海道所属キハ40形では、老朽化廃車第一号です。(事故廃車除く)
ちなみにキハ12 23の実存はなく、ラストナンバー22にプラス1の附番をされています。
キハ12 12 1980年3月 釧路にて

映画ロケの雰囲気を残す待合室。
代行バス4往復の時刻表掲示。
ホームに上がります。
今は片面1線で面影はありませんが、
かつては対向の2面2線ホームで、優等列車も停車した駅です。
写真は1980年3月の幾寅駅ホーム
DD51(後方に釧路行客車を牽引しています)がホームを通ります。
駅員さんが居た頃。
同じく、幾寅を後にする帯広発札幌行き急行「狩勝2号」を見送る駅員さん。「ぽっぽや」を彷彿させます。
鉄道が不通になった後も、ライダーが立ち寄るランドマーク的な駅です。

最後に落合駅に立ち寄ります。
幾寅駅がランドマーク的に人手が行き届いている一方、
落合駅は素の状態、自然のままに時が流れています。
ホームに立ち入ることはできませんが、
草に埋もれている駅票が辛うじて見えました。
駅舎待合室は綺麗に維持されています。
代行バスの待合室になっています。
一日4往復の代行バス時刻表。

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