2023年4月にオープンした高知市の「OMO7高知 by 星野リゾート」はホテル事業を展開する星野リゾートが「ホテル日航高知旭ロイヤル」の運営を引き継ぎ誕生。2024年6月のリニューアルオープンに向けて施設を改装するため、10月5日から休館することになりました。

山本登さん：
今日は最終日って聞いてたんで、名前はもう変わりましたけど、このメンバーでご飯食べたり、お風呂に入るのは最後かなと思って

－－－メンバーというのは

山本登さん：
スタッフの方、思い出づくりのために来ました

保険会社に勤務する山本登さんは福岡から高知に単身赴任して6年。結婚記念日や誕生日には妻を呼んで夫婦で過ごしたり、仕事の気分転換に一人で休日に泊まったりと、このホテルを愛用してきました。

山本登さん：
ほんとに細かなところまで気配りしていただける。例えば「おはようございます」の挨拶にしても心がこもっている。心から迎えてくれていると感じる

OMO7高知 広報・浜田直美さん：
すごくうれしいお言葉ですね。その気持ちをリニューアルした後もみんなが持って高知の魅力を発信できる、いい形で皆様をお迎えしたいと思っています

26年前、この地にホテルが誕生した時から働いてきた浜田直美さん。OMOブランド独自のサービスで、おいしい店などの情報を集めた「ご近所マップ」を作るなど、高知観光を楽しむ仕掛けづくりに奔走しています。

改装前の最後の業務となった5日。眺望が人気だった22階のレストランには数えきれないほどホテルを利用してきたというお客さんがいました。

10年ほどホテルを愛用している安達武敏さん（52）はホテルの魅力について「人かな。すごくいい人達で心があったまったので、何回も来たくなった感じ」と言います。8年ほど前、大病にかかった息子が神戸で手術を受ける前日、このホテルに宿泊。その時、スタッフが千羽鶴を作ってくれました。手術は無事、成功しました。

スタッフの“おもてなしの心”が多くの人をひきつけたこのホテル。リニューアルオープン後は「こじゃんと楽宴　さぁ、夜さ来い！」をコンセプトに新たな魅力が盛り沢山です。

1階から2階に新設される「OMOベース」では毎晩、スタッフによるよさこいを披露。レストランではカツオのタタキの実演があり、“おきゃく”のように『部屋飲み』をすることも可能です。

広報・浜田直美さん：
「どうしたらお客さんが喜んでくれるかな、こういう風にしたら喜んでくれるのにな」と日々考えている。OMO7高知でリニューアル後に体現できるのが本当にうれしくて。ホテルの仕事が大好きな自分としては、絶対お客さんの笑顔がここのホテルにはあふれるんだろうなという期待感でいっぱいです

筒井真司 総支配人：
高知の魅力を地元の皆様と一緒に発展させていきたい。ぜひ皆様にご期待いただいてご利用いただけるように我々も注力していきたい

「OMO7高知」のリニューアルオープンは2024年6月13日。おもてなしの心はそのままに新たな魅力を発信します。