ならみち。
あきつ見聞録_松波レド あきつ見聞録_松波レド
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 Published On May 16, 2024

今回は大和高田から広陵を結ぶ道。県道5号の少し東側を並行している道筋を走ってみました。
中和幹線付近に交互信号があるこの道。まっすぐに広陵町を南北に通る道筋となっています。
「なんでこんなところにずっと道なりに進める道があるんだろう…?」と、地図でこの道を見つけてからずっと不思議だったのですが、古くからこの付近を南北に結ぶ唯一の道筋で、下街道と呼ばれていた道でした。明治時代には仮定県道に指定されていた歴史もあります。

動画内でも触れていますが、明治時代に全国の道が初めて国道・県道・里道の3種類に分けられました。県道は国が調査を元に認定する制度だったのですが、その調査に時間がかかり、県道認定されるまでに時間がかかるため、国から正式に認定される前に「県道認定された道」と仮定して道路の維持整備を行っていました。これが仮定県道とされたものです。(ちなみに前回の箸尾~田原本間で走っていた三輪街道も仮定県道のひとつだった時代があります)

仮定県道自体は、その後の時代に正式な県道として認められたもの、国道に昇格したもの、そして県道ではなく市町村道として存在しているもの…と、その後の行く末は様々です。
今回走った下街道ですが、下街道自体はこの区間だけではなく、大和郡山市中心部から大和高田市中心部を通り、五條市の北宇智駅付近(現在のR24と県道120号との交点付近)までを結ぶ道筋でした。大和高田市~五條市までの区間は、現在の国道24号と重なる区間も多く、この付近の国道ルートの礎を築いていたとも言えます。
一方、広陵町内を通る下街道は、古くからの集落同士を結んだ道筋。1980年頃には下街道の少し西側、集落と集落の間に広がる田園地帯に道路(現在の県道5号)が通され、多くの車が行き交っています。そして、かつての幹線道路だった下街道は、隠れた抜け道の如く今でも静かに存在しているだけなのでした。


ある意味、現在の県道5号は下街道のバイパス的な道なのか…。集落を避けて田園地帯を通したバイパス道路だから、広陵町内の県道5号って建物がまばらなところを通ってるんだな…と、下街道から始まる広陵町の南北の幹線道路事情の変化を知ることができた、今回の動画でした。



【本編走行速度】2倍速

【動画収録日】
2024年(令和6年)3月31日(日)

【使用BGM】
(OP)勾玉
Senses Circuit https://www.senses-circuit.com
Written by hitoshi

(本編)
①フレア/②大発見/③フェスティバル/(8倍速移動シーン)裸の王様
騒音のない世界 https://noiselessworld.net/
Written by beco(    / @noiseless_world   )

(ED)Sky Modulation
DOVA-SYNDROME https://dova-s.jp/
Written by Flehmann(    / @flehmann   )



0:00 オープニング(R165・日之出町交差点)
0:22 日之出町交差点~藤森交差点(r105中和幹線)
0:54 藤森交差点(r105中和幹線)~交互信号区間
1:50 南郷~広陵町役場
3:17 南郷集落(旧・瀬南村中心部)の中を通る下街道
4:23 広陵町役場~古寺~新道旧道分岐点
6:08 箸尾中心部の外周を通る道(旧・県道157号など)
7:56 広陵町役場~古寺~新道旧道分岐点(8倍速)
8:26 箸尾中心部の中を通る下街道
10:39 箸尾中心部を通る下街道と三輪街道の重複区間
11:23 前回(#281)走った道筋に合流、今回はここまで



【今回交差・走行する主要道路】

国道165号

奈良県道105号 中和幹線
 →(桜井~香芝)    • ならみち。 #001 奈良県道105号 中和幹線 (桜井市脇本~香芝市穴虫)  

奈良県道112号 田原本広陵線
 →(田原本~広陵)    • ならみち。 #004 奈良県道112号 田原本広陵線 (田原本町三笠~広陵...  

奈良県道14号 桜井田原本王寺線
 →(王寺~桜井)    • ならみち。 #066 奈良県道14号 桜井田原本王寺線 (王寺町畠田四丁目...  

三輪街道(明治時代の乙種仮定県道)

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