選挙活動から見えた有権者との向き合い方/Candidate's type of interaction with voters
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 Published On Jul 1, 2024

都知事選は告示後、2度目の土日を迎えました。各候補の選挙活動がヒートアップするなか、それぞれの有権者との向き合い方を取材しました。キーワードは誰とどう会うかです。
「本日は川の上より、皆さまにお訴えに参りました。」
小池氏:「わたくし、候補者本人、リアル百合子でございます。」
きのう(30日)、現職の小池百合子さんは江東区で船の上から沿岸部のマンションに向けて地域の安全を訴えました。
小池氏:「川から皆様方へお訴えでございます。都民の暮らし、命を守ってまいります。」
選挙戦のテーマとして「こちらから会いに行く」を掲げ、選挙陣営は「見落とされがちな地域を隅々まで訪れていく」としています。おととい(29日)には北千住駅前を訪れ集まった人たちとグータッチ、きのう(30日)は蒲田駅前で自身への投票を強く呼びかけました。
小池氏:「今回の都知事選、私も金メダルを目指したい。」「鉛筆持ったら小池百合子 ぜひこの選挙戦、勝ち抜かせてください。」

蓮舫氏:「(応援議員が)国の話をしてくれた。これがもう私にとっては、はるか昔のことのようだ。それくらいまで私はいま東京都に夢中です。」
前参議院議員の蓮舫さんは「会いに行ける蓮舫」を強調し、きのう(30日)は、多くの人でにぎわう銀座の街で訴えかけました。銀座のど真ん中集まった人たち…そのひとりひとりに時間をかけてハイタッチをしていました。選挙活動の合間に…アイスを食べて喉をうるおした蓮舫さん。
蓮舫氏:(Q:ごはんも移動中にという感じか?)「基本全部コンビニで」(Q:アイスの感想は)「めっちゃうまい ソーダ、当たるかどうかが…」
有権者との向き合い方については「双方向でのコミュニケーションを取ることが重要だ」と話します。
蓮舫氏:「会いに来てくれる人が増えているのが嬉しい。「双方向で都政を作っていくという意識を共有できる場が増えている私の求めていたオープンな政治のスタイルなのでありがたい」

石丸氏:「こうやって手を振るとみんな『あっ』という表情をする。『あ、知ってる』『本物だ』みたいな」
広島県安芸高田市の前市長石丸伸二さんは、「広く会いに行く」選挙戦を展開しています。
きのう(30日)は荻窪駅から演説を始め、その後、銀座や豊洲を回り、午後7時には有楽町と合わせて11カ所をめぐりました。
「いま、石丸伸二さんが予定には無い新宿駅方面に入ります。」また、予定していない場所でも積極的に遊説‥‥
石丸氏:「皆さんの力で東京を動かして、日本の動かしてやってください」
事前に告知をせずに行う「ゲリラ演説」によって支持層の拡大を狙います。
Q:これだけの認知をどう投票につなげる?「ただただシンプル。いかにこの関心を持ってくれた人たちを沼らせるか。」「誰かよりたくさんとかそんな話じゃなくて、ただ自分ができることを全部やるというだけ」

「若い方支持お願いします。若い方是非お願いします。若い方、ぜひお願いします。」
元航空幕僚長の田母神俊雄さんは「若者に会うこと」を最優先し土曜には多くの若い人が集まる渋谷駅前を訪れました。
田母神氏:「減税をしてですね、特に若い人たちの実質手取りの収入が増えるようにしたいと思う。」
その後も、渋谷センター街を練り歩いた田母神さん、「無党派層の多い若者を取り込んでいきたい」と意気込みます。
田母神氏:「若い人たちがずいぶん写真とか握手を求めてきたりする。」「すでに色に染まった歳のいった人はね、この状態をあまり変えたいと思わないわけですよね。」
都知事選には過去最多の56人が立候補しています。
都知事選の投開票は7日に行われます。現在都内の300カ所以上に期日前投票所が開設されています。
都知事選の主な争点には災害対策、少子化対策、物価高対策の他、小池都政への2期8年への評価などがあがっています。
都知事選は7日に投開票です。

■東京都知事選挙 立候補者(届け出順・敬称略)
野間口翔(36)/澤繁実(47)/大和行男(46)/木宮光喜(71)/小池百合子(71)/内海聡(49)/石丸伸二(41)/小野寺紘毅(79)/新藤伸夫(75)/竹本秀之(68)/桜井誠(52)/ドクター・中松(96)/安野貴博(33)/清水國明(73)/AIメイヤー(51)/桑原真理子(50)/後藤輝樹(41)/河合ゆうすけ(43)/福本繁幸(57)/黒川敦彦(45)/桑島康文(62)/田母神俊雄(75)/蓮舫(56)/内藤久遠(67)/内野愛里(31)/石丸幸人(51)/尾関亜弓(43)/小松賢(36)/加賀田卓志(47)/福永活也(43)/犬伏宏明(48)/武内隆(61)/遠藤信一(59)/上樂宗之(45)/二宮大造(53)/中江友哉(32)/舟橋夢人(58)/山田信一(53)/加藤英明(65)/草尾敦(55)/津村大作(50)/横山緑(46)/前田太一(38)/南俊輔(39)/福原志瑠美(41)/木村嘉孝(49)/三輪陽一(42)/松尾芳治(46)/穗刈仁(57)/小林弘(49)/加藤健一郎(74)/ひまそらあかね(41)/向後真徳(62)/牛窪信雄(51)/古田真(77)/アキノリ将軍未満(37)
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都知事選のラストサンデーとなったきのう(30日)、どのような雰囲気で選挙戦が行われているのか、蓮舫さんと小池さんの街頭演説に行ってきました。
まず、蓮舫さんですが、銀座の歩行者天国で、午後1時から演説を行いました。休日ということあり、演説開始前から、多くの人が集まり、車道部分の50mほどを埋め尽くしていました。聴衆の年齢層は、中高年の男性が多い印象を受けました。また、時間が経つにつれ、足を止める通行人が増えていったんですが、候補者から遠い場所にいても、演説が聞きとりやすいように、スピーカーが等間隔で設置されていて、音響の良さも影響していると感じました。そして演説後は、聴衆とハイタッチをして回りましたが、その距離の近さが印象に残りました。
一方で、小池さんは、午後6時半から大田区の蒲田駅前で街頭演説を行いましたが、とにかく厳重な警備というのが、印象に残りました。多くの警察官やSPが配置され、柵で仕切られた聴衆エリアに入るために、手荷物検査と、金属探知機による検査が実施され、小学生の子どもにも実施する徹底ぶりでした。雨が降る悪条件での街頭演説でしたが、中高年の女性を中心に多くの人が詰めかけ、小池さんの知名度や人気の高さを感じました。また、雨の影響に加え、演説を行う選挙カーから遠い場所では、拡声器からの音声が聞き取りづらく、足を止める通行人の数が少ないという印象も受けました。現職ということで、警備が厳重なこともあり、演説後に行った聴衆とのハイタッチは、SPが何人も付き、1人当たりの時間が、短く感じました。有権者との距離というのが、現職ならではの難しさがあるなと感じました。
小池さんと蓮舫さんはこの週末週明けで新たな公約を発表しています。
まず小池さんはきのう(30日)中小企業の支援策を発表し後継者不足の企業と開業を志す若者をマッチングさせる仕組みづくりを行うことや経営統合に必要な設備への投資を支援する政策を発表しました。また今朝には官民連携で駅のホームドアの設置をさらにすすめることも発表しました。
一方、蓮舫さんはこの選挙戦で都民の声を聞き神宮外苑の再開発に関心を持つ人が多かったとしてこの再開発の今後を決める都民投票を実施することを新たに公約として発表しました。この都民投票で反対多数となった場合は再開発のプランを見直すほか事業者と話し合って見直しに向けて動いていくということです。

都知事選挙について、TOKYO MXが中盤の情勢を分析した結果、現職の小池百合子さんが一歩リードし、前参議院議員の蓮舫さんが続き、広島県安芸高田市の前市長石丸伸二さんが激しく追い上げていることがわかりました。
今月7日に投開票が行われる都知事選について、TOKYO MXではおととい(6月29日)からきのう(6月30日)にかけて電話調査を行い、取材を加味して中盤の情勢を分析しました。
電話調査に東京都の有権者と答えた人を対象に実施し固定電話で523人、携帯電話で515人の有効回答を得ています。
それによりますと、現職の小池百合子さんが自民党支持と答えた人の約5割や、公明党支持層の7割あまりを固めるなど一歩リードしています。
前参議院議員の蓮舫さんは立憲民主党支持層の7割、共産党支持層の8割ほどを固めています。
そして、広島県安芸高田市の前市長石丸伸二さんは独自の候補者の擁立を見送った日本維新の会の支持層の約4割を取り込むなど激しい追い上げを見せています。
元航空幕僚長の田母神俊雄さんは 支持が広がっていない状況です。
ただ、今回の調査では約15%の人がまだ投票先を決めていないと答えていて、情勢が今後、変わる可能性があります。

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